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適度な寒暖差による強い甘味とずっしり感!「キャベツ」は福岡市が誇る野菜の一つ
福岡市南西部・西部で栽培
人口160万人を誇る九州最大の都市、福岡市ですが、中心部である天神や博多から少し足を伸ばすと豊かな自然に恵まれています。そんな福岡市の南西部に位置する早良区、糸島市と隣り合う西区は現在でも農業が盛ん。JA福岡市では部会を設けて野菜の栽培・販売に力を入れており、中でも国の指定産地になっている品目の一つがキャベツです。キャベツの主な産地は、入部・周船寺・北崎であり、入部地区の生産量は突出しています。
入部キャベツ部会は「食品安全」「環境保全」「労働安全」等の考え方を兼ね備えた、持続可能な農業生産を確保するための取り組みである、福岡県GAP認証制度を令和3年度に取得しました
キャベツ栽培の歴史は約半世紀
入部キャベツ部会の部会長を務める樋口寿生さんは「福岡市西部では昭和50年代からキャベツの栽培が盛んに行われていて、現在入部キャベツ部会に加入している農家は14人。部会で栽培しているキャベツは、主に秋~春先にかけて出荷される寒玉で、1玉2キロ前後あり、大きいものだと2.5キロを超えるものもあります。キャベツを選ぶ際は、ずっしりと重いのはもちろん、緑が濃く葉にツヤがあるものがおすすめ。また表面の巻きが柔らかく、弾力があるのは鮮度が良い証ですよ」と教えてくれました。
福岡市の食を支える名脇役
キャベツが栽培されている畑の本来の役割は水田。稲を育てた後の裏作としてキャベツが栽培されています。福岡市産のキャベツが出回るのは11月〜4月中旬で、出荷のピークは1月後半〜2月。加熱調理するとしっかりとした甘みが感じられ、モツ鍋やチャンポン、ロールキャベツといった料理に適しているそうです。また、市内の焼鳥屋では、つけあわせとして生のキャベツを提供することも多く、福岡市の食に欠かせない野菜です。
入部キャベツ部会全体で栽培面積は約19ヘクタール、1シーズンの生産量はおよそ850トンにもおよび、食育の観点から福岡市内の公立小学校の給食でも活用されています。11月〜3月に公立小学校の給食でキャベツを使った献立が出る時はほぼすべて入部キャベツ部会で栽培されたものが使用されています。
寒すぎない福岡市内ですくすく成長
「寒暖差が大きければ大きいほど、野菜は甘味を増しますが、その反面、生育が遅くなり安定して出荷できないというリスクがあります。ただ福岡市内でキャベツが栽培されている場所は適度な寒暖差で、しっかり甘味は増しつつ、生育も例年安定しています。つまり入部をはじめとする福岡市内の産地はキャベツの栽培に適しているんです」と樋口さん。
福岡市産のキャベツはJA福岡市が運営する直売所「じょうもんさん」などで購入可能。ギュッと身が詰まった、ずっしりと重たい福岡市産のキャベツを見かけたら、ぜひ一度手にとってみてください。
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