ふくおかさん家のうまかもん

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うまかもん

茶葉

市内唯一の生産地・脇山。日本のお茶のルーツがここに!

福岡市中心部から車で40分ほど、背振山の裾野に広がる早良区脇山は福岡市内唯一のお茶の生産地です。地元・福岡でもあまり知られていませんが、脇山は「日本のお茶のふるさと」。鎌倉時代初期に博多にある日本最古の禅寺・聖福寺の栄西禅師が中国(宋)からお茶を持ち帰り、脊振山に蒔いたのが日本のお茶の始まりといわれています。

後継者不足によりお茶の生産が一旦途絶え、放置され荒れ果てた茶畑を2002年から、地元の有志や農協青年部によって復活させ、脇山茶の生産を再開。最初は手探りだったそうですが「このお茶を守りたい」という熱意により、2年後の2004年には「脇山茶」の商品化へとこぎつけました。脇山で育てられているお茶は樹齢70年を超える在来種です。自然に恵まれた脇山は昼夜の寒暖差があるため、野菜や米などはもちろん茶葉も美味しく育つのだとか。山からの吹く風が新芽を傷める霜を防ぐこともよい茶葉が育つ理由のひとつで、農薬不使用で大切に育てられています。

脇山茶は、年間1.3トンほど生産されています。G20会議のレセプションパーティで海外からのお客様に脇山の冷茶をふるまい、「さわやかな口当たりで飲みやすい」「食事によく合う」など好評を得たそうです。脇山茶の特徴は “煎が効く”こと。2煎目、3煎目と、しっかりとした味が出て、美味しいお茶を楽しむことができる日本茶です。

また、脇山では煎茶だけでなく加工品の開発にも取り組んでいて、「せふりの紅茶」「冷たい緑茶」「脇山茶ジェラート」などの商品を展開しています。「脇山茶をきっかけに脇山に興味を持ち、知ってもらえるといいですね」とメンバーの馬場康平さん。

現在コロナの影響で休止中ですが、一般の人を対象とした茶摘み体験イベントを開催し、脇山茶を多くの人に知ってもらおうと地元の人たちで盛り上げているそうです。

このエリアではお茶のほかに米なども栽培しています。実は、脇山は昭和天皇御即位の儀式「大嘗祭」の献上米を作る「斎田」に選ばれた由緒ある土地。脊振山より流れる清らかな水と中間山間地特有の気候により、粘りがあって噛めば噛むほど甘みが出る美味しい「脇山米」ができるのだとか。また「脇山米」を使った「脇山ジェラート」は「2023料理王国100選」に入選し、全国にその名が広がっています。「脇山茶」やお茶の関連商品、「脇山米」は地元の特産品直売所「ワッキー主基の里」で販売されています。福岡市内から車ですぐののどかな田舎へ、自然が育む食材を探しに行ってみませんか。

特産品直売所「ワッキー主基の里」についてはこちら

※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。

情報

産地
福岡市早良区脇山
4月5月
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