ふくおかさん家のうまかもん

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うまかもん

アワビ

玄界島の海人(あま)漁で獲れる「アワビ」は甘みたっぷり

コリコリとした食感と噛むほどに磯の香りが広がるアワビは高級食材のひとつ。一見すると一枚貝のように見えますが実は巻貝の一種なんだそう。福岡では夏に旬を迎える天然のアワビは、玄界島などで収穫されています。アワビは低脂肪かつ高タンパクでダイエットや美容に効果があるだけでなく、疲労回復や眼神経の改善などによい働きをすると言われています。韓国ドラマで具合がよくない人にアワビ粥を届けるシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか。 アワビは中国漢方でも各国の薬膳でもよく用いられる食材なのです。

玄界島へは「ベイサイドプレイス博多」から約35分船に揺られると到着します。島はタイやイカ、サワラなど1年中多くの魚種が獲れる釣り人に人気のスポットです。緑に溢れる島から森の養分が染み出して海の養分と混ざり合い、ヒジキなどの海藻を育み、それを食べて旨味たっぷりのアワビがすくすくと育ちます。

玄界島では手の平サイズの肉厚のアワビがよく獲れ、甘みとやわらかな食感が特徴です。黄色っぽい赤アワビ、青っぽい黒アワビ(写真上)が収穫できるのだそう。地元の方にお話を聞くと、やっぱり一番おすすめの食べ方は、甘みが際立つお刺身。また刺身で食べてみてちょっと硬いかな?と思ったらサッとバター焼きにするのだとか。火が通ってふっくらと仕上がったアワビの濃厚な旨味がバターの風味と溶け合い、格別の美味しさなんだそう。

アワビは冬の産卵に向けて、身に栄養をしっかり蓄える夏が旬。玄界島では毎年7月から9月まで収穫されます。ウェットスーツを着た海人(あま)さんたちが素潜りする風景は、玄界島の夏の風物詩のひとつとなっています。しかし、近年は温暖化で魚介が育ちにくくなっているため、10センチ以下のアワビは放流するなど、海の環境を守る活動も行っています。旬の中でも特に美味しいと言われているのは7月から8月末頃まで。とても短い期間なので、もし店頭で見かけたら見逃さずにぜひご賞味あれ。

ふくおかさん家のうまかもんレシピ

アワビのお刺身 肝醤油

■材料
アワビ 1個
醤油 適宜
わさび 適宜
   
■作り方
1.アワビをスプーンやしゃもじで殻から外し身は好みの厚さにスライスする。
2.アワビはヒモと肝に分け、ヒモは茹でて食べやすい大きさに切る。
3.肝を細かく叩いて醤油と混ぜ、好みでワサビをとき、刺身につける。

■Point
くちばしだけは食べられません。

アワビごはん

■材料
アワビ 1個
米 1合
鰹出汁 100ml
生姜の千切り 適宜
塩 少々
三つ葉か木の芽 適宜

[煮汁]
水100ml
醤油50ml
みりん50ml
昆布5センチ

■作り方
1.アワビを煮汁で弱火10分煮る。
2.鰹出汁とアワビの煮汁各90~100ml、生姜を加えごはんを炊く。
3.1のアワビを切って出来上がったごはんの上に乗せ、三つ葉か木の芽を飾る。

■Point
ごはんを炊く時にアワビの肝を混ぜても美味しいです。

(レシピ提供/料理教室「Yumijina taverina」主宰・三島弓路)

※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。

情報

産地
玄界島・唐泊(西区)、弘(東区)
7月8月
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