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小松菜
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カルシウム豊富な小松菜は下処理不要の
“時短”野菜
小松菜は年間を通じて安定して収穫できるため春菊や青ネギ、えのきなどと並び栽培する人が多い野菜で、福岡市内でも各地で小松菜が育てられています。三島裕幸さんは約20年前から糸島半島の東側、見晴らしのいい場所にあるハウスで小松菜栽培をしています。「ハウスで温度を管理し、良好な環境をキープしながら育てているので、育ちが早く、害虫などの被害が少ないので低農薬で育てています。柔らかくて味もよく、安心して食べていただける小松菜です」と三島さん。「博多こまつな」の美味しさの秘密は栽培に適した環境のよさにあるようです。
他の産地との大きな違いは、収穫したものをハウス内で袋詰め、箱詰めしているので、鮮度をキープできること。伸びすぎた外側を取り除き、やわらかいく食べやすい部分だけを選別しているので、生でも食べられるほどえぐみがないのだそうです。「美味しい部分だけをお届けするように心がけています。外側の部分は肥料にしています。特に12~3月の霜が降りるような寒い時期は甘みを増して美味しくなります。また、成長が早くなる春からの小松菜は、あっさりとして食べやすいとよく言われます」。
ハウスで栽培から収穫、袋詰めまで済ませ、新鮮なまま店頭へ。茎も葉も見るからに元気がよさそうですね。「博多こまつな」の美味しい食べ方を伺うと、「ほうれん草みたいにアクがないから下茹でなしでそのまま使えるのが小松菜の特徴なんです。そのまま刻んでみそ汁の薬味として、またチャーハンや八宝菜などの炒め物、煮びたしや炊き合わせなど、湯通ししないまま入れた方が色もよく、香りも残ります。小松菜は下処理がいらないので、忙しいご家庭におすすめしたい“時短野菜”です。うちでは刻んでハンバーグに入れたり、5㎝ぐらいに切ってカレーやシチューにも入れます。ほうれん草は主役のイメージですが、小松菜は主役の邪魔をしない脇役です。お肉にも魚にも合います」と三島さん。
さらに、小松菜はカルシウムや鉄分が豊富でほうれん草と同じ100gで比べるとカルシウムは約3.5倍、鉄は1.4倍だとか。ビタミンCも豊富で、キュウリやニンジンなどと比べても栄養価が高いことがわかります。特にカルシウムは日本人に不足しがちな栄養素といわれていて、小松菜は牛乳などと並んでカルシウム量の多い食材なので、毎日でも食べたいもの。近年、スムージーなどにも使われるようになり、ますます手軽で身近な食材になっているようです。
ふくおかさん家のうまかもんレシピ
小松菜と豚肉の炒め物
■材料
豚バラ薄切り肉 150g
片栗粉 適宜
小松菜 1束
ニンニク 半片
唐辛子 1本
中華スープ(水で溶いたもの) 大さじ1
塩コショウ 適宜
■作り方
1.豚肉を5㎝幅に切る。
2.小松菜を3㎝の長さに切る。
3.フライパンに油を熱し、低温でニンニクと唐辛子を炒める。
4.豚肉バラ肉をカリッとなるまで炒め、一旦取り出す。
5.小松菜を入れて、中華スープ(水で溶いたもの)と塩コショウで味をつけ、4を入れて混ぜ合わせる。
小松菜のスムージー
■材料
小松菜 50g
バナナ 40g
りんご 50g
水 100g
■作り方
1.全ての材料を入れ、ミキサーやブレンダーにかける。
■Point
水の代わりに豆乳に加えても美味しくできます。
(レシピ提供/料理教室「Yumijina taverina」主宰・三島弓路)
※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
情報
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